屋根材を選択するにあたって、コロニアルという名前を多く目にするのではないでしょうか。
コロニアル(またはコロニアル瓦)は、日本全国で広く使用されているストレート屋根の商品名です。
新築住宅はもちろん、コロニアルという屋根材はリフォーム屋根の屋根材として多く使用されています。
その理由としては、広範囲にわたって様々な用途や状況に適応できる素材であり
どのような場面でも使いやすく、使いまわしが利くというメリットが多い屋根材なのです。
では、具体的にコロニアル屋根材がどのような特徴があるのか詳しく解説していきましょう。
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コロニアル屋根の特徴
コロニアルの素材は、主にセメント板の一種でセメントと繊維(以前はアスベスト、現在はガラス繊維・有機繊維など)が主成分です。
薄い石板のような見た目でシンプルで美しい外観、そしてモダンな住宅に適しているでしょう。
大きな特徴としては多彩な色のバリエーションがあるので、住宅のデザインに合わせて選択していくことができます。
コロニアル屋根のメリット
経済的(リフォーム代の節約)
例えば、陶器瓦や金属屋根など他の屋根材に比べるとコストパフォーマンスが優れています。
リフォームするにあたって屋根材の費用を抑えたい方にとっては、おすすめの屋根材です。
軽量
コロニアルの板は薄さが約5mmでとても軽量に作られているので、建物にかかる負担が少ないため耐震性にとても優れています。
地震が多い日本にとっては、屋根の重量を軽くすることで地震の揺れを軽減することは耐震性をあげる方法としてとても重要なことです。
耐火性が高い
コロニアルの主成分のセメントは、無機質で非常に高い耐火性があります。
燃えにくい特性があり、万が一火災が起きても燃焼しないため住宅の火災リスクを低減することができるのです。
そして製造メーカーによって耐火試験が行われていて、建築基準法に基づき耐火認証を取得しており
建築基準を満たす高い耐火性能が保証されています。
施工のしやすさ
コロニアルは板状になっているため取り扱いしやすく、他の屋根材に比べると施工しやすい屋根材です。
施工がしやすいということは、工期が短くすむというメリットもあります。
そして工期が短くできると、リフォームする際の費用も抑えられるということです。
あとコロニアルは広く出回っている屋根材でほとんどの業者が取り扱っているため、失敗する可能性は低いでしょう。
コロニアル屋根のデメリット
耐久性が低い
コロニアルの主成分であるセメントは、経年劣化でひび割れや剥がれが発生してきていしまう特徴があります。
コロニアルのつくりが薄い構造なので割れやすく、断熱性が低くく凍結しやすいのが特徴です。
なので北海道など寒冷地での環境では、コロニアル屋根は不向きといえるでしょう。
また、コロニアル屋根には凹凸がありそこに雨水が溜まり埃などが入ってしまうととカビやコケが発生してしまいます。
定期的にメンテナスをしなければすぐに汚れはたまってしまうので、コロニアル屋根の特性を前もって理解する必要があります。
定期的なメンテナス
塗装の劣化やコケ・藻の発生を防ぐために、10年から15年ごとに屋根の劣化の具合を点検する必要があります。
コロニアル屋根の寿命は約20年から25年といわれていますが、定期的なメンテナスを怠ってしまうと
屋根の劣化は進み場合によっては雨漏りなどが発生してしまい、経年劣化は早まってしまいます。
しかしある軽度の症状であれば、再塗装によって処置することは可能ですが
変色やひび割れ、コケなどが発生した場合は塗装だけでのメンテナスは難しくなってくるでしょう。
コロニアル屋根の劣化症状とメンテナンス方法
時間の経過や環境条件によっても違いはでてきますが、コロニアル屋根の劣化症状はいくつかあります。
劣化症状に合わせてメンテナス方法もある程度理解しておくと、ご自身での対処がしやすくなるでしょう。
では、いくつかの劣化症状とその対処法についてご紹介いたします!
色あせ
屋根というのは長期間にわたり紫外線にさらされて、雨風から建物を守ってくれている存在です。
コロニアル以外の屋根材もですが経年劣化によってだんだんと塗膜が劣化してきて、色あせが発生するのです。
色あせという症状はすぐに対処しなくても劣化に直結することはないのですが、
長い時間放置してしまうと雨漏りの原因にもなりますので発見した際は再塗装を検討しましょう。
ひび割れ・剥がれ・反り
コロニアルというのは、繊維強化セメント板でできています。
コロニアルの主成分の特徴としては、時間の経過とともにとても乾燥しやすく放置してしまうとひび割れ・剥がれ・反りの原因に繋がります。
これらは早期に補修することで、さらなる劣化を防ぐことができるので
点検の際に発見した際は早急に対応してもらうようにしましょう。
コケや藻の発生
湿度の高い環境になると、屋根表面にコケや藻が発生しやすくなります。
このような症状が出ると屋根の美観を損なうだけでなく、屋根の水はけも悪くなり防水性能も低下してしまいます。
このままこの状態を放置しておくと屋根材の腐食が進んでしまい劣化が進行してしまうので、
メンテナスの際に発見した際は業者へ早急に掃除や塗装を依頼するようにしましょう。
まとめ
コロニアル屋根以外にも同じことが言えますが、定期的にメンテナスを行うことで耐用年数は伸ばすことができます。
藻やコケなどの汚れや軽度の破損であれば、早期に発見することで掃除や補修で改善することが可能です。
屋根は常に紫外線・雨風などの影響を受けている場所なので、耐用年数に関わらず意識的に点検を行うことが重要になってきます。
まれに訪問営業を行っている業者が良く調べもせずに不安にさせることを言って、屋根工事を行うケースもありますが
すぐに依頼はせず、いくつかの業者に見積もりを依頼したうえで判断するようにしましょう。
詳しくはこちらもご覧ください!「屋根修理の詐欺を見破る方法【リフォーム詐欺の注意と対策】」
まずは定期的に屋根メンテナスを行い、屋根の状態を把握しておくといいかもしれません。
今のご自宅の屋根の状態が不安な方は、まずはご相談いただければと思います。
いつでもお気軽にお問い合わせください!
お問い合わせ:立花工業株式会社☎080-7404-0035
【記事を作成している人】
立花工業株式会社のブログ担当 アライです。
屋根工事やリフォームについて日々勉強しながら、分かりやすい言葉を意識して作成しています。
少しでも参考になればうれしいです!