お見積り無料!!
  • float-btn01_20210811
  • メール お問い合わせ
受付:8:00〜18:00
定休:日曜
ページ上部へ

昔からある茅葺き(かやぶき)屋根を詳しく解説します!トタンでカバーする方法とは??

日本の古民家や昔ながらの農家などでよく見かける茅葺き屋根とは、茅(かや)やススキ、ヨシなどの草や藁(わら)を使って作られた伝統的な建築様式の屋根のことです。

地方の田舎の風景でよく見かける屋根ではないでしょうか。

この屋根の技法は日本だけでなくヨーロッパや他のアジア地域でも用いられていましたが、日本で特に文化的かつ歴史的にも価値があるものとされています。

現代では茅葺き屋根の古民家をリフォームし、カフェや宿泊施設などに利用することで国内外問わず人気を集めています。

今回は茅葺き屋根の特徴以外にも、トタンを使用したカバー工法についてもご紹介します!

 

 

最新記事はこちら

屋根材「ガルバリウム」はどのような特徴があるのか?メリット・デメリットご紹介します!

ストレート屋根ってどんな屋根?メリット・デメリットなど、どのような特徴があるのかご紹介します!

 

茅葺き屋根の特徴

 

メリット

茅葺き屋根は写真で見てわかるように厚みがあるので、夏は涼しく冬は暖かいといった断熱効果が抜群に優れています。

なぜかというと、自然の素材が空気を含んでいるため外気温を遮断してくれる効果があるのです。

使用している茅は通気性がよいので、湿気を吸収してくれて建物内の湿度を適度に保ってくれるため

通気性が良いのも特徴です。

通気性が良いいうことは、、カビや腐敗のリスクが減少するため食料の保管にも適していますし

結露を防げてカビの繁殖を防ぐことで建物の維持がしやすく長持ちするということに繋がるのです。

 

 

デメリット

茅葺き屋根は定期的な点検とメンテナンスをしていけば、長期間使用することが可能です。

特に山岳地帯など風が良く通る場所では、自然災害など起こらなければ数十年持つこともあるのです。

しかし自然の材料で作られた屋根は火災が起きてしまえば、あっという間に全焼してしまいます。

茅葺き屋根で暮らすには、特に火の元に細心の注意を払わなければなりません。

そして、茅葺き屋根を作るには高度な技術が求められるため茅葺職人と呼ばれる専門家が担当します。

職人によって茅をきれいに並べ作られる茅葺き屋根は、雨風に対して高い耐久性を持たせるのです。

このように特殊な施工が必要なので施工できる業者は大変少なく、かつすべてが手作業になるため

メンテナンスのコストはどうしてもかかってきてしまいます。

 

 

茅葺き屋根のリフォーム方法

古い伝統的な茅葺き屋根を維持し、耐久性・防水性をより良くするための手段としてトタンをかぶせる方法があります。

この方法は、維持管理が大変な茅葺き屋根を持つ屋根に多く取り入れられております。

トタンでのカバー工事において、手順といくつかの注意点をここでご紹介しましょう。

 

 

手順

まず、茅葺き屋根の状態を確認して行きます。

もし茅が劣化していたら補修を行い、傷みがあり腐敗していれば修復や交換を行い屋根の強度を確保していきます。

このときに、茅葺き屋根の下にある木の骨組みに腐食している部分がないかも確認します。

次に、トタンを取り付けるための準備を行います。

トタンを被せる前に屋根全体を清掃し、作業しやすくするために古い汚れやゴミを取り除いていきます。

そしてトタンを設置していく際にしっかり固定させるため、茅の上に支持材という部材を設置します。

これを行うことで、トタンや他の外装材をしっかりと固定するためのベースができるのです。

トタンを設置したら釘やビスが刺さった箇所に防水材を塗布したり、あるいはシーリング材を用いて隙間を埋めていき、

水の侵入を防いでいきます。

最後にトタンがしっかり固定され、雨漏りしないか補強や修正などの全体確認を行ったら、作業は終了です。

 

注意点

通気性

茅葺き屋根の特徴でもある通気性の良さですが、カバー工事を行うことで損なわれることがあります。

トタンを被せるときに、ある程度の通気するスペースを確保することが大切です。

この作業を行うことで内部の湿気がこもってしまわないようにし、茅の劣化や腐敗を抑えることができるのです。

 

断熱性

茅葺きの断熱性はトタンによっても変わります。

特に夏場は金属であるトタンが熱を持ちやすいため、屋根裏の換気を行うことが最も重要になってきます。

 

メンテナンス

トタンを被せたあとも定期的に点検を行い、釘の緩み・トタンの劣化症状はないか、錆が発生していないかなど確認を行います。

もし錆が発生していた場合、早めに補修することでトタンを長く使用することができます。

 

この方法は、伝統的な建築様式である茅葺き屋根を完全に無くさず現代の素材で補強するので、

古き良き外観を保ちながらメンテナンスなど維持管理の軽減できるといった利点があります。

しかし、トタンによる重さが屋根にとって負担がかかってしまうこともあるので、事前に構造上に問題はないか

確認を行うことがなによりも大切です。

 

住まいを支える“金属パーツ”

 

ぜひこちらもご覧ください!

茅葺き(かやぶき)屋根ってどんな屋根?メリットやどんな特徴があるのか解説します!

 

 

お問い合わせ:立花工業株式会社☎080-7404-0035

 

 

 

【記事を作成している人】

 

立花工業株式会社のブログ担当 アライです。

屋根工事やリフォームについて日々勉強しながら、分かりやすい言葉を意識して作成しています。

少しでも参考になればうれしいです!